社内の人間関係を変えるには、まず自分が変わりなさいという話を前にしました。
ここでもう一つ、人間関係を変えようと思った時に取り組むべき課題を紹介します。
それは「相手を見る」という作業です。
最終的には「自分の感情を見る」作業まで発展させるのですが、いきなりそこから始めるのは難しいので、まずは他人である相手が何を考えているのかを見る作業から始めましょう。
自分を見るより、他人を見る方が100倍簡単ですから。
相手が何を思い、考えて、自分に対してこのような行動や言動をとるのか?
言われた瞬間にはわからなくても、大丈夫です。
後からで良いので、冷静になって、できるだけ相手のことを考えてみてください。
人間の言動や行動には必ず目的や意図が隠されています。
なぜ上司は、わたしにこんなことを指示するのだろう?
なぜ同僚はわたしにこんなことを言うのだろう?
あなたが導き出した答えが合っているのかまちがっているのかは、あまり関係ありません。
冷静に相手を読みとろうとすることで、自分自身の感情に支配される時間が少なくなります。
そして相手を理解しようとするあなたの心が、これまでの人間関係を変えていくもう一つのステップになります。
上司の意図はなに?
この仕事の目的はなに?
自分になにを望んでいるの?
最初はピンとこないかもしれません。
わたしKYだから、と悲観する必要はありません。
仕事でもなんでも、ようは慣れです。
相手の目的や意図を読み取る作業を習慣化できたとき、つまり無意識のうちにそのことを考えられるようになったときには、ほぼ正解を導き出せるようになりますから。
そこであなたが気づくことは、相手も感情に左右されて言動や行動を起こしているのだな、という当たり前のことなのです。
これは面白いですよ。
ぜひ、取り組んでみてください。