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TTP???
TPPの間違いではないのか?
そう思ったあなた、残念でした!
間違いではありません。
T(てってい)
T(てきに)
P(ぱくる)
という意味なのです。
題して「TTPの法則」
試験でカンニングが見つかると落第ですが、
ビジネスの場合は、大いにほめられることなのです。

「ローマ人の物語」の著者、塩野七生さんがこんな話を紹介しています。
紀元前200年頃のローマ。まだジュリアス・シーザーが現れる100年も前のこと。
当時、ローマはハンニバル将軍率いるカルタゴ軍にどうしても勝てない。
連戦連敗でした。
出稼ぎ外国人の傭兵にすぎないカルタゴ軍に、正規市民軍のローマが勝てないのです。
傭兵は食べるために戦うプロの兵士です。
戦うことしか生きるすべはない。そこには大義名分などカケラもない。
にもかかわらず、ローマは勝てないのです。
このローマ市民軍に1人の知恵者がいました。
若きスキピオ・アフリカヌスです。
彼はどうして勝てないのか、とことん考えました。
すると、あることに気づいたのです。
カルタゴ軍の強さの源泉は、ハンニバルと傭兵との精神的なつながりにある、と。
カルタゴの兵士たちはハンニバルに心酔していたのです。
これはたしかにローマの兵士たちの間でも評判でした。
一方、ローマ軍はと見れば、正規市民軍であることにあぐらをかいて、
国家のため、家族のため、という大義名分さえ与えれば、
あとは勝手に戦うものだと思いこんでいました。
しかも指揮官たちはほとんど官僚然としていて、
兵士1人1人との間にはなんの人間的なつながりもなかったのです。
「そうか、ここに勝てる要因がかくされていたのか!」
カルタゴ軍の真の強みに気づいたスキピオはどうしたでしょうか?
ハンニバルのやり方をそつくり真似るのです。
ハンニバルのやり方とはいったいどういうものだったのでしょうか?
まず、作戦は副官以外には知らせない。
それでいて、負け戦になりそうなときには、兵士たちが生き延びられるように
あらゆる方策を用意しておく。
不幸にして戦死したり傷ついたりすれば、兵士と家族に手厚い保護で報いる。
つまリ、後顧のうれいなく存分に戦う環境がととのえられていたのです。
スキピオはそっくり真似しました。
しかも、これらのことをみずから宣伝することなく、
自然と兵士にうわさ、評判、口コミで広まるように仕掛けたのです。
すると、弱卒の代名詞のようなローマ市民軍がだんだん強くなっていったのです。
紀元前202年、ついにザマの戦いで、スキピオ率いるローマ市民軍は、
カルタゴ軍を敗走させ、ここに第2次ポ工二戦役は終結します。

とても敵わないと思ったら、相手の手の内を徹底的に研究するのです。
強みはどこにあるのか?
弱みはどこにあるのか?
強みのみを真似れば互角に持ち込めるかもしれない。
弱みを突けば勝機はそこにある。
そういえば、『孫子』にも
「彼を知り己れを知れば百戦して殆うからず」
とあります。

なにか仕事で行き詰まっているなあ、と思っているあなた。
ぜひ、TTPをやってみてください。
徹底的にマネをしてみてください。

ただし、注意すべき点があります。
やみくもに何でも真似ればいいというものではありません。
まねる段取りというものがあるのです。

これについては、明日、お教えします。
お楽しみに。

(引用『「ゆううつな月曜日」をシンプルにやり過ごす28のテクニック』中島孝志著 フォレスト出版)